次の問題を解いてください。
(問題)
「 7×△+8×□=66 」
これにあてはまる整数△と□を求めてください。
いかがでしょうか?
これは2元1次方程式ですね。
しかし良く見ると不完全です。
条件式が1つしか与えられていないので方程式で解くことは難しいです。
幸い数も多くないので、いくつか試行錯誤してみれば答えは出ますね。
ところが、数の意味を良く知っている小学生は、10秒かからずに解いてしまうでしょう。
その方法は、
66÷7=9 あまり3
だから△は、9-3=6
□は、3
確かに7×6+8×3=66なので、これで正解です。ちょっと驚きですね。
では、解説します。
8は、7+1です。
その具体的な意味は、
7:○○○○○○○ (○が7個)と表現すると、
8:○○○○○○○+○ (○7個に○1個を足す)と表現できます。
このように、整数の意味をちゃんと具体的なイメージで持てている子は、この問題の式を見ると次の考え方を想起します。
66の中に「 整数 7 」はいくつあるかというと、
66÷7=9 あまり3 から9個あることがわかります。
66=7+7+7+7+7+7+7+7+7+3 ということです。
=7+7+7+7+7+7+7+7+7+1+1+1
=7+7+7+7+7+7+7+1+7+1+7+1 (…7+1=8なので)
=7+7+7+7+7+7 +8 +8 +8
=7×6 +8×3
答え. △は6、□は3
中学受験の算数においては、このような問題も出ますので、方程式一辺倒では大人でも足をすくわれることがあります。
お子様が、この問題をこういう解き方をしていたら、大いに褒めてあげてください。そして、凄い可能性を秘めた子ですから、大事に育ててあげてください。間違いなく、国の宝ですよ。