□　そもそもやる気が無い場合

一番多いのがこの層です。「勉強しなさい。」といくら言っても逆効果です。一見すると、皆同じに見えるのですが、やる気を失った原因は千差万別です。

やる気が無い場合には、まずはその原因を掘り起こして行きます。

おおまかに分類すると、

「わからないから」

「つまらないから」

「他に夢中になっているものがあるから」

「親等との人間関係など、勉強どころではない問題を抱えているから」

このあたりになります。

それぞれの原因別に親と一緒に対応します。

 

□　やる気はあるが勉強の仕方が解らない場合

次に多いのがこの層です。この種類の悩みは、すぐ解消できます。数学力を付ける勉強方法を伝授して継続管理すれば解決です。

 

□　部活などで忙しい場合

これは、部活をしている生徒さん皆が抱える課題です。この自己管理こそ、何よりの勉強なのです。ただ、やはりコーチがいた方が良いです。限りある勉強時間の効率を最大化する勉強方法を伝達して行きます。

 

□　かなり勉強しているが、数学が上がらない場合

これは明確に勉強姿勢と方法が間違っています。

例を挙げると、「公式をしっかり覚え、問題集を何周もこなして試験に臨むが点数が悪い」というタイプです。このタイプは、全国模試等で偏差値60（※）近くにはなりますが、それ以上は伸びません。

しかし勉強姿勢を直せば、タイムラグは大きいのですが、飛躍も大きいのがこの層です。勉強姿勢と具体的方法を根本から変えれば、偏差値70も突破できるでしょう。

 ※　偏差値は、模試の種類と受ける集団によって大きく変わるので、あくまでイメージとして記載

 

□　「ケアレスミス」で点数が伸びない場合

皆さんが「ケアレスミス」と思っているミスの大半は、ケアレスが原因ではありません。実は、必然のエラーなのです。

そして、皆さん対策方法として「次は気を付ける」「しっかり計算する」「よく見直す」などの精神論で乗り切ろうとしますが、まず治りません。

 

この「治療」方法は、一般書籍には書いてありません。

なぜなら、筆者たちは知らないからです。

大規模塾でもやってくれません。

なぜなら、採算が合わないからです。

小規模で、直接塾長が見てくれる塾ならば、可能性は高いです。

なぜなら、やり方を知っている上に、お人よしが多いからです。（シンプルに収入拡大を目指すならば塾経営はやらないと思います。）

 

私が治し方をここに書かないのは、多分伝わらないからです。

私にとっては、これを教えることは水泳や自転車と似ていて、一緒に寄り添って、実演したり実践させたりする中で伝えるのが一番よいです。

□　文章題や入試問題になると解けない場合

このタイプの方は、もう9割以上の確率で、数学的読解力が不足しています。

数学は人工言語です。「数学語」という外国語だと思った方が良いです。

数学を解く最初の作業として、英文読解ならぬ「数文読解」「数語和訳」「数文読み下し文」という表現がぴったりの読み替えをする必要があります。

しかし、数学問題は「日本語っぽい」言葉で書かれているため、気軽に挑みますが、大体敗れてしまいます。

自然言語ならば、「とにかく読み聞き話し書く」という活動を通じて類推しながら修得することができますが、数学語は、それが出来ません。円周率も積分も、どんなに才能豊かな学生でも、数学語としての定義を学ばなければ意味不明です。

 

このタイプの場合、数学的読解力を高める指導を行います。

 

□　理Ⅲや数学オリンピックを目指す人

 

この方々は、私に教えられることはありません。

長岡先生のような偉大な先生の手による名著が沢山ありますので、

それらで大いに知力を高めて、人類の発展に貢献してください。

心より応援致します。