算数の力とは、「総合的な思考力」のことだと考えております。
また、算数とは、「数と図形を素材として思考力を錬成する教科」であると捉えております。
「総合的な思考力」は、いくつかの種類の思考力に分解することができると考えております。
具体的には、
◆読解力
の5種類に大きく分類でき、
これらの基礎部分には、
◆最低限必要な知識
という3つの要素があります。
そして、意外と忘れがちですが、
これも人に何かを伝達する上では、必須の力であると考えております。
「 算数力」をこのような要素に分解して捉えた時、
必要な算数力と現状の算数力とのギャップを生み出す要因は何か?
簡単なテストと会話で見つけ出すことも可能です。
そして正確に捕捉できたならば、解決策は必ず見つかります。
ただし、「鉄は熱いうちに打て」です。
適切な発達段階を過ぎてしまうと、特にセンス的な要素など、なかなか引き上げにくいものもありますのでその点は注意が必要です。
確かに受験は大きな試練です。
しかし、この試練を大いに有効利用して、思考力を徹底的に鍛え、その後に展開する人生を強く生き抜く人間に育ってくれたら。
それが「受験がもたらす最大の成果物」であると考えます。
入試において算数の点数の比重が高い理由は、思考力の高さを測定しているからだと思われます。
算数とは、「数字や図形を素材として思考力そのものを鍛える」教科とも言えます。