こんなシーンを想像してください。
数学テストにて、
複雑な方程式を解いて、計算もいよいよ最後の1行です。
…x+2=1 までたどり着きました。
「よし、もう答えが見えた!(嬉)時間がないから早く書いて次に行こう。」
そして解答欄に
x=1
と記入します。
そして採点結果。
なんと「x=1」は不正解です。(正解はx=-1ですね。)
「あ、うっかりした。ケアレスミスしてしまった。」
そして反省します。
「次回のテストでは、しっかり計算すること。」
「ちゃんと見直すこと。」
如何でしょうか。
同じような経験はありませんか?
(私は普段、生徒さん達の答案にこれをよく見かけます。)
しかし、この分析・反省では、このミスは無くなりません。
なぜならば「ケアレスミス」ではないからです。
ではこの現象は一体何なのでしょうか?
簡単にいうと、
「思考方法(作法)の悪い癖」がもたらした「必然の演算エラー」です。
「ワーキングメモリの使い方が下手」と言ってもいいかもしれません。
ですから、そこを正確に把握して「矯正」しないと、大事な試験になればなるほど発生頻度が高まります。
どのように「矯正」すればいいでしょうか?
それは、十人十色。
一括して解答できる問いではないのです。