まず、最低限度、覚えなくてはならない知識を身に付けます。
例えば、「円の面積」の公式はπr²ですが、これを知らない状態で面積を出す問題に取り組んでも答えはまず出ませんし、「勉強は大変で困難なもの」と感じてしまいます。必要な知識は、教科書に載っています。また、他教科に比べて覚える知識は圧倒的に少ないのが数学ですから、とにかく覚えましょう。
覚えるべき知識
覚えるべき知識は下記の通り、5種類に分かれます。
1:計算ルール・・・+-×÷、()、分数・少数の扱い、移項など
2:用語・・・「平行」「中央値」など、問題に取り組む際ベースになる考え方と用語
3:公式・・・円の面積公式のような計算公式
4:定理・・・三平方の定理や外角定理などの基本定理
5:解法(解き方)・・・例題など、典型的な問題の解き方
知識の覚え方
文科系の大学や仕事を目指す場合には、丸暗記で構いません。
理科系の大学や仕事を目指す場合には、公式をどうやって導くか、についてもしっかり理解した上で覚えましょう。理解する過程で数学的な考え方も一緒に身につけて行くことになるからです。
まず、教科書や参考書を読み、とにかく暗記します。その段階では、すぐ忘れてしまいそうな浅い記憶(短期記憶)で構いません。
次に、その知識を使う基本問題に取り組みます。これで丸暗記しただけの時より知識が馴染んできます。すっかり覚えた自信ができればこれで良し、自信がなければ類題を何度も解いて記憶の定着を図ります。